Alteryx本社メンバー来日記念!第4回 Alteryx User Group in 東京を開催しました #alteryx_ug #alteryx

Alteryx本社メンバー来日記念!第4回 Alteryx User Group in 東京を開催しました #alteryx_ug #alteryx

Clock Icon2018.03.30

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2018年一発目の「Alteryx User Group in 東京」となる第4回ユーザー会を先日2018年03月29日(木)に開催致しました。当エントリでは開催レポートをお届けしたいと思います。

ちなみに下記画像はAlteryx User Group in 東京用に作ってもらった公式ロゴです。アメリカ本社への"東京"のイメージは特に伝えていなかったのですが、やっぱりというか、"こういう感じな"イメージに仕上がって来てしまいましたw

今回の開催会場は弊社クラスメソッド株式会社 岩本町オフィス5階休憩室。(休憩室の)外からだとこんな感じの構成になっております。人数的には詰めれば30人程が入れる規模感でしょうか。ソファ席等も設けられているこちらの会場にて、アットホームな感じでイベントが催されました。

ちなみに手前左側は"畳スペース"。こちらもれっきとした「仕事場」です。誰でも好きな時に活用が出来ます。個人でフラっと来る場合もあればチームのメンバーで座卓を囲みながら活用している場合もあります。

そして今回のユーザーの「目玉」は、イベントページなどでも告知していましたが、Alteryx社のメンバーがはるばるアメリカからやって来てくれました!今回の第4回ユーザー会は彼ら来日メンバーとのディスカッションを踏まえた、よりアクティブなユーザー会となりました。


(※上列左よりRobbin Jang、Olivia Duane Adams、Stephanie Cardwell、Steve Walden、Ted Werner、下列:Jeremy Likes。各位のロール・役職は以下の通り。)

  • Robbin Jang:ビジネスデベロップメントマネージャー
  • Olivia Duane Adams:顧客満足担当役員(Chief Customer Office)
  • Stephanie Cardwell:ローカライゼーション担当
  • Steve Walden:顧客満足担当役員(Chief Customer Office)
  • Ted Werner:エンジニア(前職はSASで17年、昨年Alteryxに転職)
  • Jeremy Likes:ローカライゼーション担当

目次

 

セッションレポート

司会:Yamaguchiの挨拶〜ユーザー会の趣旨について一通りの説明を終えた後、Alteryx社から来て頂いた各者の自己紹介を経てビアバッシュスタイルな形でイベントスタートです。本日本来であれば現地(秋葉原:岩本町)参加の予定だったじょんすみすでしたが今回は都合により本籍地:札幌からの参戦。Hangoutで会場と繋ぎ、適宜顔出ししておりました。


(※日本語が堪能なローカライゼーション担当:Jeremy Likesによる「乾杯!」の音頭でイベント開始。)

 

Ver.2018.1 アップデート/日本語ローカライゼーションについて
(by Stephanie Cardwell/Alteryx, Inc.)

まず始めのセッションは「Ver.2018.1 アップデートについて」。ローカライゼーション担当のStephanie Cardwellによる発表です。


(※Stephanie Cardwell/ローカライゼーション担当)

直近、Alteryx User Group in 東京のユーザーにとって大きなトピックとなったのは何と言っても「Alteryx Designerの日本語バージョン(ベータ版)」に関するアナウンスでしょう。アナウンス直後に弊社ブログでも採り上げました。

  • Ver2018.1になって、Alteryxは分析の柔軟度が更に上がった。
  • 運用・コラボレーション・ガバナンス...とその範囲を更に拡大。

Alteryx日本語化に関する状況

  • Alteryx Designer
    • 現在2018.1のベータバージョンをリリース済。
    • DesignerのUIについては、全て日本語のものを使えるようになった。
    • 新しい新規のユーザーが製品を使えるように、サンプルも一部日本語化。(会場参加者の割合としては、半数近くが既に日本語版Designerをインストールして試していました)
  • ドキュメント関係
    • 現時点で利用可能なドキュメントとして、以下日本語ヘルプページがある。
    • 上記オンラインヘルプポータルではAleryx Connect、Designer、Server、およびPromoteの製品スイート全体について、日本語のリリースノートを参照可能。

分析分野に於ける柔軟性の拡張

  • 既存アーキテクチャの改善に加えて、新しい要素に対する対応等も続々。より便利で高速な分析に対する提案を行えるようになった。
    • Amazon Redshift Spectrum対応
    • Tableau:Hyper対応
    • Filterツールの拡張
  • Alteryx promote
    • 予測モデルを簡単にサーバ上で実行出来るようになる。モデル評価も容易に。(詳細は後述)

国際化設定に関する機能の拡充

  • Alteryx社の目標としては、Alteryxが日本製であるかのように製品をアップデートしていきたいと考えている。
  • Alteryx Designerの中での日本語データの扱いも不自由無く行えるように改善していく。
  • デフォルトコードページ - 日本語Shift-JISまたはUTF-8エンコードオプションの対応
  • グローバルヘルプを含むオンラインヘルプ言語の選択

Alteryx日本語版がAlteryx利用ユーザーにもたらすもの

  • 既存のお客様向け
    • 一部の日本語翻訳の改善により、全体的なユーザーエクスペリエンスが向上。
    • 製品内で直接言語を切り替えるオプションが欲しい:検討中
  • 新規顧客向け
    • 有益な日本語チュートリアルが利用出来るように
    • また、日本語の追加サポートドキュメントは、すべてのユーザーにとって価値があるものに

その他Ver2018.1に関する情報については下記シリーズにもまとまっていますので併せてご参照ください。

 

米国最新事例の紹介
(by Libby Duane Adams/Alteryx, Inc.)

次のセッションは「米国最新事例の紹介」。CCO(Chief Customer Office:顧客満足担当役員)であるLibby Duane Adamsより、米国におけるAlteryxの最新事例について数点、発表がありました。


(※Olivia Duane Adams:顧客満足担当役員(Chief Customer Office))

  • グローバルにAlteryxを使っているのは航空業界:ANAやキャセイパシフィック等。
    • 今日はその中で「サウスウエスト航空」に関する事例についてお話しします。
    • コストの中で一番掛かるもの、実は人件費では無く燃料費。
    • サウスウエスト航空は94ヶ所の空港でフライトを行っており、各所で燃料を確保しておく必要があり、空港ネットワークにおいて燃料確保の予測を行っている。
    • 天候・貨物・乗客等の情報を加味して、必要な燃料格納量を分析・算出。
    • Alteyx導入前はモデルをコーディングするのに3週間掛かっており、94箇所x3週間ともなると決して「効率的」とは言えない状況だった。
    • Alteryx導入後はこのプロセスを3週間→2時間に削減する事に成功、コストも削減出来た。

サウスウエスト航空の発表事例が昨年開催された「Inspire 2018」で挙がっていたので関連動画を貼っておきます。

  • Alteryx導入でもうひとつ顕著なのは通信業界。
    • 空間、地理的な側面の部分で活用が盛ん。
    • 携帯端末のデータ発生情報、どこからどこに送るか?などの情報を解析。
    • 通信情報、基地局情報等を踏まえた分析を実施。
    • 通信会社の目標は「全てのユーザーに快適な体験をしてもらうこと」。そのために必要なデータを提供するのですが、Alteryxで空間分析を行う事でその目標が実現出来、十分な通信を行う上でのキャパシティ確保を実現出来た。

上記トピックに関しては、Alteryx Community内の「Analytics Blog」に通信業界に於けるAlteryxの取り組みをまとめたエントリがありましたのでリンクを展開しておきます。是非ご一読ください。

また、この後に行われるAlteryx Connect/Promoteのデモに先立って、この2つの新しいプロダクトがどのようにして生まれたのか、その経緯について語りました。

  • (事例発表を踏まえて)ここで"共有しておいて欲しい事"
    • 全てのストーリーにおいて、Alteryxのプラットフォームを活用する事で、これまで全く使う事が出来ていなかったデータを基に、新たな知見を得る事が出来るようになった。
    • パワフルなAnalyticsを使うことによって、より効率的に作業が運用出来るようになった。
  • 今回、新しいコンポーネントが2つ、Alteryxに追加される運びとなった。

  • Alteryx Connect

    • Alteryx Connect - Data Management & Collaboration Software | Alteryx
    • Alteryx Connect | シリーズ | Developers.IO
    • データソースについては、クライアント自体、データがどこに何があるかを把握していないケースも多い。特に大企業の場合は。
    • 昨年1月、データカタログ、資産カタログの技術を持った企業を買収してAlteryx Connectというプロダクトを発表した。
    • Alteryx Connectを使う事によって、Google検索のような形で会社内におけるデータを探すことが出来るようになる。
    • また、(そのデータに対する)アクセス権がなくても「データの存在」自体は把握出来るようになる。同僚がデータをどう使っているか、またそのデータを使ってどういった事が上手く出来たか、出来なかったか等も把握出来るようになる。ソーシャルメディアについても同様。
  • Alteryx Promote
    • Alteryx Promote - Predictive Modeling & Deployment Software| Alteryx
    • 任意のプラットフォームで予測モデルを構築したとしても、実際に事業でデプロイして使われるのは13%未満、なのだそう。
    • また、デプロイしたモデルでも実際にそれがアップデートされるのは30%未満らしい。
    • 上記の様な「デプロイされないモデル」「デプロイはされたけど更新されないモデル」というのは事業に非常に悪い影響を与える。非効率性を生じさせてしまう。
    • Alteryxとしてはこの問題を解消し、モデル構築の際はきちんと"Promote"し、またメンテナンスされていく事を目標に掲げた。
    • 目標達成のため、Alteryxはyhat社を買収、Alteryx Promoteというプロダクトをリリースするに至った。これはVer2018.1に含まれている。
    • Alteryx Promoteを使う事でモデルをシームレスに連動・メンテナンス出来るようになります。

 

Alteryx Connect + Promote実演デモ
(by Ted Werner/Alteryx, Inc.)

続いてのセッションはTed Werner。前職はSASで17年間(!)、昨年Alteryxに転職してきた、という経歴の持ち主です。Alteryxの製品群に新しく加わったこの2つのプロダクトについて、実演デモを交えて概要を解説して頂きました。


(※Ted Werner:エンジニア)

  • まずはAlteryx Designer/Server連携のデモ。ワークフローにおいて3つのデータソース・ストリームが存在。これらのデータを操作して最終的には1つに結合していく、という流れ。
    • データプリパレーション、データブレンディングの部分については用途に応じた変換ツール等を使い、データを加工・マージしていく。
    • 空間情報分析(Geographic Analysis)、人口統計分析(Demographic Analysis)、予測分析(Predictive Analytics)を経て最終的にはServerに共有されていく。(というワークフローを手順を踏んで解説して行きました。


次いでAlteryx Promoteに関するデモ。「SATやACT(USの学力試験)の取得点数による合格率の変化を予測分析する」モデルをAlteryx Promoteにアップし、Promoteサービス上で色々実行してみる...という内容になっていました。以下が作成モデルのワークフロー。

モデルの仕様に関する部分の解説を加えながら、処理・実行結果を追って行きます。

一通りの解説を終えたところでこの作成モデルをPromoteに反映させます。

PromoteのURLにアクセス。Designer上で作成したモデルの情報がPromote上で共有されました。

作成したモデルの詳細はPromote上でその内容を確認可能です。更には、パラメータを編集してPromote上で実行も出来ちゃいます。

そしてそして、更にはPromote上で共有されたモデルは様々な言語で実行可能なプログラムとして出力する事も可能です。(この内容が紹介された時は参加者一同「おぉ....っ!!」とこの日一番のどよめき・感嘆の声が挙がっていました。)


Alteryx Connectに関するデモも併せて行われました。(Connectの詳細については以下シリーズ内エントリに譲ります)

Connectを使う事によって、バラバラだったデータ同士の関係性が分かるようになり、更に探求を進めて行く事が出来るようになります。ソーシャルメディアの様にコメントやタグ付けを行ったり、Alteryx ConnectからTableau ServerにPublishしたビューを見に行く事も出来ます。

 

Alteryx 社へのリクエスト/フィードバック/Q&A

最後のセッション・パートはAlteryx社との意見交換タイム。まずはじめに、現在挙がっている「Alteryx日本語バージョン」に関するフィードバックや要望をピックアップして参加者の皆さんと共有しました。

Alteryxに対する様々な質問も活発に飛び交っていました。以下はその中の幾つかをピックアップしたものです。明確な返事が得られないものもありましたので「質問」「要望」に関する反応部分の記載は割愛させて頂きますが、実際に対面した状態でなければ聞く事が出来ない様々な情報を聞くことが出来ていたと思います。

  • Alteryxワークフローを作成する上での「ベストプラクティス」や「アンチパターン集」などが欲しい。
  • Alteryxでディープラーニングは実現可能?
  • Alteryx Communityも日本語化して欲しい。(※このテーマについては、逆にAlteryx側から「コミュニティで得たサンプルを実際に業務で使っている、という人はどれ位いる?」という質問があり、その結果を受けてコメントするという一幕もありました)
  • SPSSモデラーやSASからのAlteryxへの"乗り換え"を行うケースは欧米では多いと聞くが、Alteryxの"優位性"というのはどの辺にあるのか?(この質問については、SASに17年間在籍していたTedが以下の形で所感を述べていました。)
    • SASからAlteryxへの移行に関する学習曲線は殆ど無い。SASで出来たことをAlteryxでも出来るようになるには、(学習期間的に)1ヶ月もあればOKとのこと。SASのクエリはAlteryxでは12個程度のStepに分解出来るので、SASの高度な処理も把握する事が出来る。逆にAlteryxのワークフローをSASで実現しようとすると、6つ程度のUIで構成しなければならない。SASのアクセスエンジンは高価である。Alteryx(Designer)は非常に価値があるし、価値を得るまでの期間も非常に短く済ませることが出来る。
    • ファイル形式として、gzipのデータも読めるようにして欲しい。

まとめ

最後のQ&Aセッションも活発な議論が止まず、一旦区切りとする形で懇親会へ。各所で非常に活発な議論がなされており、非常に盛り上がった雰囲気となっておりました。

日本語化が進んてきた事で、更にAlteryxの日本展開も活発化していく事が予想されます。日本に於けるAlteryx熱の盛り上がりをAlteryx社の皆さんも目の当たりにされたと思いますので、今後に期待して行きたいところですね。

当イベントにご参加の皆様、そしてAlteryx社の皆様、ありがとうございました!


(※懇親会開始前に撮った参加者・関係者一同の集合写真。
札幌からHangoutリモート参戦していたじょんすみすも一緒に(右上に)収めてみました)

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